定期テストで高得点を取るための準備や勉強法のコツとは?

小学校から中学校に上がると、教科が増え、定期テストが実施されるようになります。定期テストの結果が通知表に反映されるため、重要なことは分かりつつも、お子さんにどのような準備をさせたらよいか、心配に思っている方も多いのではないでしょうか?また、お子さんの定期テストの点数がなかなか上がらず、どうアドバイスしたらよいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、中学の定期テストで高得点を取るための、準備や勉強法のコツと注意点について紹介します。

1. 中学の定期テストの重要性について

高校の入学者選抜試験は、学力検査の結果と調査書(内申書)によって合否が決定されます。この調査書に記載される、内申点の基となるのが通知表の成績です。通知表の評定は、文部科学省の新学習指導要領に基づき、以下の3つの観点で評価されます。

● 知識・技能
● 思考・判断・表現
● 主体的に学習に取り組む態度
(定期テストは「知識・技能」の中に含まれ、大きな要素となっています。)

学力検査と調査書の比重は、都道府県によって変わりますが、たとえば東京都立高校では7:3と調査書の比重が3割となります。このように、希望の高校に合格するためには、調査書の比重は決して小さくなく、とても重要となります。つまり、定期テストの結果が、高校入試にも大きく影響するのです。また、内申点が記載される学年が、都道府県によって違うので注意が必要です。1学年から記載されるところもありますので、ご自分の住んでいる都道府県が、どの学年から対象となるのか確認しておくようにしましょう。

2. 定期テストで高得点を取るコツとは?

それでは、定期テストで高得点を狙うためには、どうしたらよいのでしょう。ここでは、準備や勉強法のコツを4つ紹介します。

2-1. 日頃からノートの取り方を工夫する

定期テストの対策というと、出題範囲が発表されてからおこなう試験勉強のことばかりを考えがちです。しかし、高得点を取るためには、日頃の授業でノートの取り方を工夫することが、とても大切でしょう。なぜなら、テスト前にノートを見返すときに、試験に出そうな重要なポイントが分かりやすく確認できれば、かなり効率的に試験対策をすることが可能となるからです。具体的には、後から見返すことを念頭に、以下の点に留意しながらノートを取るようにするとよいでしょう。

● ノートにメモする内容が、教科書のどのページについてのものか分かるようページや表題も記載する
● 先生が強調して話した内容や繰り返し説明した内容は色を使って書く
● 先生が「ここはテストに出る」と言ったところは、必ず赤などで印を付け、その旨をメモする

2-2. 定期テストに向けた計画を立てる

テスト範囲が発表されたら、まず試験までの計画を立てましょう。計画をしっかり立てることで、試験までにやるべきことが明確になり、漏れなく準備をすることが可能となります。試験勉強は、試験の2週間~3週間前にはスタートさせるのがおすすめです。まずは「教科書の内容を見返す期間」・「プリントとワークを解き直す期間」などのように、全体的なスケジュールを決め、その後に教科ごとに何をいつやるのか、日単位で細かく予定を立てるのがよいでしょう。

2-3. 学校の教科書やプリント、ワークを中心に勉強する

定期テストは、教科書に書かれている内容しか出題されません。従って、教科書の内容さえしっかりと頭に入れることができれば、おのずとテストで高得点を取ることが可能となります。教科書を軽視して、参考書や問題集ばかりに力を入れる勉強法では、逆に点数に結びつかない場合もあるでしょう。教科書を読み込み、学校のプリントやワークを繰り返し解いて、間違いを無くすような反復の勉強法が、定期テストで高得点を取る一番の近道となります。

2-4. 間違った問題を反復して演習する

エビングハウスの「忘却曲線」という理論をご存じでしょうか?人間の脳は、一度覚えたことは1日後には74%忘れるというものです。また、一度忘れたものを再記憶する際には、その時間が節約され、更には繰り返し記憶することで記憶時間も短縮されるということも表されています。勉強においても、この理論は大いに活かすことができます。ワークや問題集などで間違えた問題は、繰り返し解くことで記憶として定着していきますので、できれば3回以上反復して演習すると、本番の試験でも間違いを減らすことに繋がるでしょう。

3. 定期テスト対策で注意すべきこと

定期テストに向けた準備で、よくやってしまいがちな注意点を3つ紹介します。勉強を進めていく過程でも、やってしまっていないか、確認するようにしましょう。

3-1. ノート作りが目的になってしまう

ノートは見やすくきれいに取るにこしたことはありませんが、凝りすぎてはいけません。ノートをきれいにまとめることに満足してしまい、肝心の知識の習得がおろそかになっては、本来の目的からずれてしまい本末転倒です。ノートは、日頃の授業で必要なことをメモして後で見返したり、単語等を暗記するために書いて覚えたりするなど、勉強の効率を上げるために使うようにしましょう。

3-2. 新たな参考書や問題集をいくつも買う

新たな参考書や問題集を買うこと自体が悪いわけではありません。問題なのは、学校の教科書やプリント・ワークを完全に理解できていない中途半端な状態で、新たなものに手を出して、結局どっちつかずになってしまうことです。教科書も参考書もやり切れず、不完全なままテストを迎えてしまうことになり兼ねません。
大事なのは、まず学校の教科書やプリント・ワークを完全にやり切り、何回か繰り返して、理解できない内容や問題の間違いを無くすことです。その上で、参考書や問題集などに取り組み、足りない部分を補完するくらいでよいでしょう。その際も、一つの参考書や問題集をしっかりやり切って、繰り返すことが大切です。

3-3. 無理な点数の目標を立ててしまう

人は何かを成し遂げようとするときには、目標が必要です。勉強も同様で、次のテストで何点を目指すのか目標を立てて勉強することは、モチベーションの維持や効率の良い勉強をするためにも、とても大事なことです。しかし、とても達成できそうにないような目標を立ててしまうと、モチベーションダウンにつながり、逆効果となってしまいます。現在のお子さんの学力を客観的に分析し、次のテストでは何点を目指すのか、お子さんとも話し合って合意形成することが大切です。
肝心なのは、お子さん自身が自分の意志で目標を定めることで、それによって自ら目標に向かって頑張るようになるでしょう。このことは、心理学の有名な理論である「自己決定理論」の中でも述べられています。

4. まとめ

今回は、中学の定期テストの重要性を解説すると共に、高得点を狙うための準備と勉強法のコツや注意点について紹介しました。これから中学生になるお子さんがいる方や、お子さんの定期テストの点数が伸びずに悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
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